赤外光の応用分野が拡大
浜松ホトニクスは10月7日、化合物光半導体素子の生産能力を強化するために都田製作所第3棟の建設に着工すると発表した。
浜松ホトニクスでは、光電子増倍管やSiフォトダイオードなど可視領域で使用される受光素子の他にも、さまざまな光の領域に対応した製品を販売している。
今後も赤外光の応用などが拡大していくと予測されることから、化合物光半導体において受発光素子の生産能力を強化することを決定した。
都田製作所第3棟を建設
赤外光は食品や大気、水質などの分析に使われる以外にも、レーザー加工などの産業でも利用が進んでいる。今後は医療やセキュリティなどいくつもの分野で市場が拡大していくと期待されている。
また先進的な運転支援システムと自動運転システム向けの赤外光を用いたLIDARは、急激に市場が拡大していくと予想されている。
これらの市場では、それぞれの用途に応じて受発光素子の性能を最適化する必要がある。浜松ホトニクスは受光、発光の両素子を生産している世界でも有数の企業であり、最適な素子の開発と製造をセットで提案できるという強みがある。その強みを活かすために、新たな工場を建設することになった。
現在は複数の拠点で化合物光半導体素子を製造しているのだが、新棟に素子の性能を大きく左右する前工程を集約し、蓄積してきた製造ノウハウを融合していく。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
浜松ホトニクス ニュースリリース
http://www.hamamatsu.com/resources/pdf/news/2016_10_07.pdf