最先端の初号設備を受注
三菱重工環境・化学エンジニアリング(以下、MHIEC)は、9月26日、エネルギー自立型汚泥焼却炉を開発したこと、ならびに技術認定先の東京都下水道局から、板橋区の「新河岸水再生センター汚泥焼却設備再構築その2工事」を受注したことを明らかにした。
プロジェクトの概要
今回受注したプロジェクトは、経年劣化した既存汚泥焼却設備の代替えとして建設するもので、焼却炉と発電装置のほかに、脱水汚泥供給、熱交換、灰処理、白煙防止、排ガス処理などの関連装置の設置も行う。
初号設備となる「エネルギー自立型汚泥焼却炉」は、処理能力日量250トンの設備で、最大の特徴は、省エネ・低CO2排出とN2O削減を両立できること。
流動燃焼最適化システム(M-COM)を備えた「流動床式の焼却炉」と「高効率バイナリー発電装置」を組み合わせることで、焼却設備消費電力を廃熱で全て賄うことができる画期的な技術を採用し、2020年3月の完成を目指す。
省エネ・地球温暖化抑制に貢献
MHIECは、この焼却炉の普及について、省エネ・地球温暖化抑制へ大きく貢献するものと期待を寄せる。
なお、今回の受注をきっかけに、下水汚泥処理施設の省エネ・温暖化抑制策についての提案を積極的に推進し、さらなる受注拡大を図る考えだ。
▼外部リンク
三菱重工環境・化学エンジニアリング プレスリリース
https://www.mhiec.co.jp/news/160926.html