国土交通省は9月26日より、「施工性の良好なコンクリート含浸材技術(中性化対策)」の公募を開始した。募集期間は今年12月2日まで。公募要領及び申請書様式は、国土交通省中部地方整備局ならびに新技術情報提供システム(NETIS)のホームページからダウンロードすることができる。
国交省では社会資本ストックが高度経済成長期などに集中的に整備されたことを鑑み、国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)を策定。社会資本の戦略的な維持管理・更新を見据えた老朽化対策に取り組んでいる。今回の公募は、この取り組みにおける「公共工事等における新技術システム」内の活用方式「テーマ設定型(技術公募)」に基づいたもの。
現在コンクリート構造物の長寿命化に対しては表面への含浸材塗布が有効な手段として活用されているが、長期的な効果や施工効果、塗り重ねを行った際の耐久性・適用性などに不明瞭な点がみられるという。
このため国交省ではこれら課題の解明に取り組むとともに、結果としてコンクリート構造物の長寿命化を促進することを目的に「施工性の良好なコンクリート含浸材技術」の公募を開始。長寿命化対策への貢献が期待でき、既に実用化段階にある「施工性の良好なコンクリート含浸材技術」について募集し、現場における活用・評価を支援していく方針を掲げている。
国交省は過去、平成27年度に塩害対策を目的とした公募を行っており、こちらは現在現場で暴露試験を実施中だ。このたびの公募では中性化対策を中心として含浸材の性能を評価し、その適用性を検証する。
公募を通じてよせられた技術は、中部地方整備局等において選考及び審査を実施。このうち活用効果が高いと思われるものについてはその機能・性能などが確認・評価されるほか、評価結果はNETISのホームページで公表される予定となっている。
▼外部リンク
国土交通省 報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/
国土交通省中部地方整備局
http://www.cbr.mlit.go.jp/
新技術情報提供システム(NETIS)
http://www.netis.mlit.go.jp/