建築技術教育普及センターは8月23日、「平成28年度2級建築士学科試験」の合格者の発表を行った。これをうけて総合資格が8月26日、平成28年度2級建築士学科試験についての分析を発表した。
学科試験は7月3日に全国59の会場で行われ、受験者数は2万57人、合格者数は8,488人、合格率は42.3%だった。合格者数、合格率ともに大幅に上昇し、特に合格率は過去10年で最高値を記録している。
合格者属性別の割合では、近年増加傾向が続く24歳以下の合格者の割合が46.9%。昨年度より微減ながらも、依然として高い割合保っている。
その一方で40歳代が10.3%、50歳以上が2.8%、合計で13.1%となった。40歳以上の割合が13%を超えるのは過去15年以上なかったことで、ベテラン業界人の合格率が占める割合が増加していることがわかる。
資格保有率の高い団塊の世代が次々に定年を迎えていくなか、建設業界を支えてきた有資格者の大量離職が懸念さるが、国や企業が人材確保のために様々な支援を実施し続けてきた成果が、受験者数や合格者数の増加という形で実を結びはじめている。
40台以上の合格率の増加は、少子高齢化による影響もあるが、企業が資格取得を強く要請していることも大きな要因になっているとみられる。これまで受験資格をもっていながら建築士資格を取得していなかった40歳以上の層が多数参加したものと考えられる。
総合資格は
(プレスリリースより)
と分析している。
▼外部リンク
株式会社総合資格のプレスリリース
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