スマートハイムのバーチャルパワープラント実験
積水化学工業と茨城セキスイハイムは8月30日、つくば市の「スマートハイムシティ研究学園」にてバーチャルパワープラントの実証試験を行うと発表した。
この実証実験では各家庭の蓄電池をつないだ太陽光発電システムで発電した電力を、高効率に活用するためのバーチャルパワープラントの実用化に向けた実証データを取得する。
具体的には大容量太陽光発電システムと蓄電池、HEMSを搭載したスマートハイム20棟と、積水化学つくば事業所の電力需給をエネルギー・マネジメント・システムで統合・制御し、20棟に設置した蓄電池によって住宅間、住宅と事業所間で電力をシェアする。
バーチャルパワープラントの実用化を目指す
積水化学工業は2003年より、光熱費ゼロ住宅の販売を手がけており、2011年以降は大容量太陽光発電システムとホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)「スマートハイム・ナビ」、定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e-Pocket」を搭載したエネルギー自給自足型住宅の販売を展開してきた。
また2010年からの5年間、EMS先行実証実験として「北九州スマートコミュニティ創造事業」に参画し、複数の家庭用蓄電池を連携させて1つの発電装置として利用する「タウン・エネルギー・マネジメントシステム(TEMS)」を開発した。
今回の実証試験はこれらの実績を生かしたもので、各住宅の家庭用蓄電池をTEMSでネットワーク化し、太陽光発電システムの電力を無駄なく活用できるシステムの実用化を目指す。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
積水化学工業株式会社、茨城セキスイハイム株式会社のプレスリリース
http://www.sekisui.co.jp/news/