大林組、予測型山岳トンネルCIMシステムを開発

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大林組、予測型山岳トンネルCIMシステムを開発

2016年09月01日 00:45

設計から施工後まで効率化する管理ツール

株式会社大林組は、山岳トンネルの切羽前方地質の予測結果を用いる新たなCIMシステムを開発。今後、山岳トンネルにおける管理ツールとして展開する。

CIMとは、建設生産プロセスを管理するシステムのことで、3Dモデルに属性情報を付加し、施工管理の生産性向上と、維持管理業務の可視化・効率化に役立つ。

山の内部を可視化

山岳トンネル工事では、切羽前方の地質状況の予測が難しく、断層破砕帯や突発湧水に遭遇する問題があった。

そこで同社は、2008年に地質状況を高精度に予測できるノンコア削孔切羽前方探査「トンネルナビ」を開発。22の現場に適用し、約30キロメートルに渡る探査実績がある。

今回、トンネルナビ情報と、ボーリング孔内観察によるキーブロックの予測情報を用いる新たなシステムを開発。

切羽前方の地質を可視化したことで、施工の効率化および安全性の向上を実現した。

システムの特長

従来のトンネルナビでは、削孔機械データの解析値をグラフ化し、地山の硬軟や断層破砕帯の有無を予測している。

更にこれを3D-CAD化しCIMに利用することで、想定と実際の地山の差異が明確になり、掘削前に対応が可能。

また、ボーリング孔内観察装置の画像から、地山内の割れ目の方向と角度を調べ、割れ目とトンネル断面で構成されるキーブロックを特定。適切な対策が検討できる。

また、工事中に取得したデータは一元管理でき、完成後の維持管理でも、該当箇所の地質や工事時の状況を簡単に検索・表示できる管理ツールにもなる。

同システムは、九州地整椿山トンネル工事ほか、複数のトンネル工事に適用し、信頼性を確認している。

▼外部リンク

 

株式会社大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/

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