株式会社熊谷組は、日本企業としては香港で初めてのMOM事業(管理・運営・保守事業)に参画することを発表した。今回のMOM事業対象となる場所は、香港東部海底トンネル(Eastern Harbour Crossing、以下、EHC)であり、同社が施工した海底トンネルの一つである。
同社は中国最大のコングロマリット・CITIC社、ニューリアルプロパティ社らと共同で現地法人を設立した。この現地法人と香港特別行政区政府(以下、香港政府)が契約を結び、3年間EHCでの業務を担うことになった。
EHCは、これまでBOT(Build Operate and Transfer)方式による運営事業として熊谷組により維持管理及び運営が行われてきた。それが、30年のBOT事業期間を経過したことで2016年8月6日に香港特別行政区政府に施設所有権が返還された。
返還後の道路の管理・運営・保守は民間事業者に委託されることとなり、これまでの実績から引き続きEHCのMOM事業に参画することとなった。
熊谷組は海外における社会インフラのMOM事業の増加を見込んでおり、今回のEHCのMOM事業を足がかりとして事業拡大を目指すとしている。
特に香港では、「香港プロバーコーブ水道トンネル工事」を受注して以来、香港島と九龍半島を結ぶ5本の海底トンネルのうち4本を建設するなど、60以上の建設工事を手掛けている。この豊富な施工実績により香港でのMOM事業の計画があるとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
熊谷組 プレスリリース
http://www.kumagaigumi.co.jp/press/2016/pr_160829_1.html