フリーダムアーキテクツデザインは8月31日、BIM(Building Information Modeling)ソフトウェア「Autodesk(R)Revit(R)」のBIMデータを使用した建築確認申請手続きによる確認済証が、住宅性能評価センターより交付されたと発表した。
これは同社が住宅性能評価センターと大塚商会、ならびに「Autodesk(R)Revit(R)」の提供元であるオートデスクの3社とともに、今年4月から取り組んでいた協業の成果。同社によれば、BIMデータを使用した建築確認申請手続きによって確認済証が交付されるのは、今回が国内初のケースであるという。
BIMデータを使用した実際の申請においては、まず確認申請の事前相談を行う際、申請書とあわせてBIMデータを確認検査機関に提出する。
かかる修正を経て受付が完了したのち、確認検査機関は申請書とBIMデータを元に事前相談を実施。申請者と設計者が申請書と各図面にそれぞれ電子署名する。これら申請を経て適合が確認できた場合、確認済証が交付されるという流れだ。
これまで複数の2次元図面の確認により審査されていた建築確認申請は、図面同士の情報における対応の不備が生じたり、BIMで設計の際は建築確認申請用の2次元図面を別途用意する必要があったりといった課題を抱えていた。
今回の4社協業による取り組みでは、1つのデータから複数の図面が自動的に作成されることで、図面間の整合性に関する問題をクリア。またBIMで設計を行っても2次元図面を別途作成する必要がなく、審査における品質・効率の向上、さらには準備にかかる負担軽減が期待できるという。
同社をはじめとする関係各社では、今後も引き続き協業体制を維持。BIMデータを生かした申請・審査プロセスの確立と普及に努める構えだとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
フリーダムアーキテクツデザイン お知らせ
http://www.freedom.co.jp/info/news-160901.html