2つの課題を解決するグリースが登場
JXエネルギーは、9月5日、大林組と共同開発した、シールドマシン用のグリース「シールノックCR」を販売開始することを発表した。
地下鉄建設や海底トンネル等のトンネル工事では、地中の掘削と同時に、トンネル本体を工事可能な、シールドマシン工法が採用されている。
同工法では、シールドマシン内への水分流入防止を目的に、シールドマシンとトンネル本体外壁の隙間にグリースを充填するのだが、硬化による止水性能低下や、長い配管を使用する際の優れた圧送性能が課題として挙げられていた。
新商品のメリット
「シールノックCR」は、シールドマシン内への漏水量の低減に成功し、高い止水性能を発揮。従来品比約2倍の約24時間、一定の軟らかさを保つことができる。
また、優れた圧送性能を有し、比重も小さいことから、充填に必要なポンプ圧力の低減を可能にした。
なお、この新商品について、大林組では、実証実験を行い、従来品比、シールドマシン内への漏水量、ポンプ圧力ともに約20%低減することが判明したという。
安全性と効率性に貢献
新商品は、リニア中央新幹線建設等、大型シールドマシンを使用する工事に貢献するものと期待が寄せられる。
なお、同社は引き続き、顧客のニーズに応じた新商品の開発と提供を進めていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JXエネルギー プレスリリース
http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/
大林組 ホームページ
http://www.obayashi.co.jp/