すべての情報確認が工事現場で完結する新システム
大成建設は9月8日、施工関連情報を管理・共有するCIMシステムにおいて、山岳トンネル工事に対応した「T-CIM/Tunnel」を構築し、施工現場への導入を開始したと発表した。
T-CIMは土木工事作業所で利用する情報通信技術を活用した施工システムと、3次元モデルを統合した独自のCIMシステムである。
その場で3次元モデルを作成
山岳トンネル工事には多数のCIMシステムが導入されているが、3次元モデルの作成や施工情報と紐付けするためには、煩雑な3次元CADの操作が必要だ。
このため現場だけでは対応できないという課題があった。そこで大成建設では施工管理、品質管理データなどの「施工情報」、安全管理や警報通知といった「現場情報」、帳票や資料などの「書類情報」を一元管理・共有できる「T-CIM/Tunnel」を開発。作業効率を大幅に高めた。
「T-CIM/Tunnel」の最大の特徴は、トンネル断面情報と線形データなどから自動的に簡易3次元モデルが作成できることである。施工情報の紐付けも簡易ソフトで簡単に行える。
大成建設は「T-CIM/Tunnel」システムを新規受注工事に積極的に導入し、2017年度以降は全トンネル工事の作業現場で活用する方針だ。
また、国土交通省が策定する「CIM導入ガイドライン」に対応するため、「T-CIM/Tunnel」の機能拡張も行う。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社のプレスリリース
http://www.taisei.co.jp/press