世界初!下水汚泥消化ガスを利用した水素ステーションが完成

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世界初!下水汚泥消化ガスを利用した水素ステーションが完成

2016年08月20日 15:45

下水汚泥消化ガスを有効活用する画期的な取り組み

国土交通省は8月19日、平成28年度の産学官連携功労者表彰「国土交通大臣賞」を、田島客員教授をはじめ4名に授与すると発表した。

下水汚泥消化ガスから水素を作り、商用規模の水素ステーションを開発するという画期的な産学官連携活動で、田島客員教授のほか、高島宗一郎福岡市長、三菱化工機の宮島秀樹担当部長、豊田通商の中川浩司部長の4名が表彰される。

産学官の連携によって実現した事業

下水汚泥を処理するときに発生する下水汚泥消化ガスは、熱利用や発電などに使われている。しかし消化ガスのうち、約3割が利用されないままとなっている。

これは下水汚泥消化ガスから商用レベルでの利用に耐える水素製造触媒技術や、二酸化炭素を分離する技術が確立されていないためである。そこでこの課題を解決するために産学官が連携し、下水道施設に商用レベルに耐えうる水素製造プラントの確立に取り組んだ。

三菱化工機が有する都市ガスから水素の製造、二酸化炭素を分離する技術を活用し、九州大学が水素製造の触媒に悪影響を与える成分について研究を行った。

事業採算性の評価は、豊田通商が有する水素ステーションの経営ノウハウを活用。水素リーダー都市プロジェクトに取り組む福岡市がこれらを統括し、プロジェクトをけん引した。水素ステーションは2015年3月から稼働している。

商用規模の下水汚泥消化ガス水素ステーションの実現は、世界初となる。

▼外部リンク

 

国土交通省のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press

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