高炉プロセス由来の低カロリーガスを利用した発電
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は18日、中国にて高炉ガス焚きガスタービン発電設備1系列を受注したと発表した。発注元は同国唐山市の首鋼京唐鋼鉄連合有限責任公司(首鋼京唐)で、2018年前半の運転開始を目指す。
首鋼京唐では曹妃甸第一期プロジェクトのもと、2008年より年間約1,000万トンの銑鉄を生産中。これに続く形となる曹妃甸第二期プロジェクトが唐山市の沖合の曹妃甸島(埋め立てによる人工島)にて進行しており、こちらは年500万トンの生産能力を有することが見込まれている。
同プロジェクトにおける高炉プロセスからは低カロリーガスが発生するため、同社ではこれを活用したガスタービン・コンバイドサイクル(GTCC)発電を計画。高炉ガス焚き発電において独自技術を確立し、国内外を問わず多数の納入実績を有しているMHPSに白羽の矢が立った。
海外発採用の高性能・最新鋭設備を供給
今回MHPSでは取扱商社の三菱商事を介し、従来品と比べ性能を向上させたDクラスの最新鋭機「M701 S(DA)X」形ガスタービン1基をはじめ、ガスコンプレッサー、発電機などを供給する。
同社によれば、「M701 S(DA)X」形ガスタービンが海外で採用されるのは今回が初。また同社による納入設備は、首鋼京唐によるGTCC発電で中核をなすことが想定されているとのことだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ(MHPS) プレスリリース
https://www.mhps.com/news/20160818.html