有害物質とは

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有害物質

有害物質とは、一般に、人や生態系に対して有害な化学物質のことである。
日本では、1970~1990年にかけて、鉄骨建築物を建てる際、耐火被覆材や断熱・防音などの目的で石綿が大量に使用された。約40年の潜伏期間を過ぎた2000年以降、石綿が原因と見られる肺がんなどの健康被害が増え続けている。
建築物には多種多様な有害物質が使用されている可能性があるので、解体・改修工事の際には有害物質を適切に処理することが必要となる。建設リサイクル法や労働安全衛生法により、事前調査や事前措置などが義務づけられている。

■建築物に使われている有害物質
・石綿含有吹付け材(レベル1)
・保温材・耐火被覆材・断熱材(レベル2)
・廃棄物焼却炉から排出されるダイオキシン
・蛍光灯に使用される水銀
・冷凍機や空調機に使用されるフロンなど

有害物質に関する法令
・アスベスト(石綿など)関連:労働安全衛生法/石綿障害予防規則・大気汚染防止法・廃棄物の処理及び清掃に関する法律
・PCB(ポリ塩化ビフェニル)関連:ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法
・フロン類:特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律(フロン類法)
・特定家電:家電リサイクル法・廃棄物処理法
・その他:廃棄物処理法

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