雪見障子
雪見障子とは、障子の下部にガラスがはめこまれ、小障子を上下することで、ガラス面より外部が見えるように組まれた障子のことである。
本来は、ガラスがはめこまれているだけで、障子は動かないものを雪見障子と言い、小障子が上下左右するものを「猫間障子」と言った。最近では、雪見障子と猫間障子との区別をつけずに、言葉の分かりやすさから、両者を雪見障子と呼ぶことが多いようだ。
雪見障子は、主に庭を眺めるために設けられたもので、日本庭園などに多く設置されている。現在では、一般戸建て住宅でも採用されている。
障子は、直射日光を適度に遮り、柔らかい光を部屋全体に行き渡らせる日本の代表的な文化の一つとなっている。組子(くみこ:建具を構成する細かい部材)の組み合わせ方で豊富な種類がある。
■障子の種類
・腰付障子(こしつきしょうじ)…障子の下部に腰板(下部を板張りしたもの)を設けた障子。
・吹寄障子(ふきよせしょうじ)…縦組子が中央部分に寄って配置されている障子。
・荒間障子(あらましょうじ)…縦横の組子の間隔を大きく、荒く入れた障子。