亜鉛メッキ鋼板
亜鉛メッキ鋼板とは、表面に亜鉛メッキを施した薄鋼板のことである。
鋼板を亜鉛で覆うことにより保護膜を作り、耐久性を向上させたもので、亜鉛鉄板、トタン板などとも呼ばれる。
※メッキ…金属が錆びたり変色したりするのを防ぐため、金属の薄い膜をかぶせること。
一般的には、鋼板を高温で溶かした亜鉛の中に漬けて付着させた溶融亜鉛メッキのことを指す。
この方法だと亜鉛が大量にメッキされるため、高い耐食性、防錆効果が期待できる。
溶融亜鉛メッキ鋼板の他に、電気メッキによって鋼板の表面に亜鉛をつける電気亜鉛メッキ鋼板がある。
薄く、均一にメッキでき、塗料の付着がよいので、後から塗装する場合に使われることが多い。
■亜鉛メッキ鋼板の長所
・メッキに厚みがあるので耐食性に優れている。
・建材をはじめ屋外使用などにも適している。
■亜鉛メッキ鋼板の短所
・表と裏でメッキの厚さを変えるのが難しい。
・溶融亜鉛メッキは、電気亜鉛メッキ鋼板に比べて、メッキの量が6~10倍程度必要。
・表面にスパングルと呼ばれる模様が出る。
■使用シーン
・屋根や外壁の仕上げ材
・水切りなどの板金材料として
板金…金属を薄く平らな形状に形成したもの。屋根や外壁の水切りなどに使用される。
・乗用車の下回りの鉄板部分に
・道路標示版など