ユニットプライス型積算方式
ユニットプライス型積算方式とは、受注者と発注者が総価契約(総額を請負金額とする契約)した後、工事の種類ごとにかかる労務費・材料費・機械経費・諸経費などを含んだ単価(ユニットプライス)を使用し、数量×単価を積算金額とする新しい方式である。
従来では、各工事の各工程ごとに施工プロセスを想定し、必要な材料費・労務費などをひとつずつ積み上げていく「積み上げ方式」が採用されていた。工事の種類ごとに単価設定するユニットプライス型積算方式には、工事目的物(建築物)と価格との関係がより明確になるという効果がある。
※積算…工事に要する材料費・労務費・機械経費などに基づき、工事費用を積み上げ、全体の工事費を計算する方法。
■ユニットプライス型積算方式の長所
・発注者が直接施工単価を調査するため、価格の透明性が向上する。
・発注者は工法を指定しないため、受注者の創意工夫の意欲が向上する。
・あらかじめユニットの価格に含まれる内容や適用の条件を明示しいているため、条件が変わった場合に変更協議が円滑である。
・直接工事費(材料費・労務費・機械経費など)と間接工事費(仮設費・現場管理費など)が一緒になっているため、工事目的別と価格との関係が明確である。
・積算業務の省力化が図れる。
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