墨出し
墨出しとは、建築工事において、工事の進行に必要な線・形や寸法を表示することである。一般に、大工が墨つぼを用いて墨で表示することから、「墨出し」と言われている。
これに沿って、大工がドアを取り付けたり、電気工がコンセントを付けたりと多くの職人が作業するので、失敗の許されない仕事である。
現在では、レーザー照射器でレーザー光をあて、その線に沿って、家の柱や天井が直角や水平かどうかを確認することもある。
■墨出しの種類
・陸墨(ろくずみ)…各階の水準の基本となる水平線を示す墨のことである。
・芯墨(しんずみ)…柱や壁の中心となる位置に示す墨のことである。
・返り墨…障害物があって墨が打てないときに、一定の距離を離した位置に示す墨のことである。逃げ墨とも言う。