マスコンクリート
マスコンクリートとはコンクリートの一種で、質量や体積の大きいコンクリートを指す。主に、ダムや橋桁、大きな壁といった大規模な構造物を作る際に用いられる。一般的に一辺が80~100cm以上ある構造物であれば、マスコンクリートが使用される可能性が高い。
■特徴
マスコンクリートは分厚いため、コンクリートの表面部と内部に温度差が生じやすい。コンクリートは温度の上昇によって膨張する特徴があるため、表面と内部の体積変化に差が生まれ、表面上のひび割れが早期に発生しやすいデメリットがある。
また、打設してから時間の経ったコンクリートの上に新しいコンクリートを打設する場合、新旧コンクリートの境界に、大きなひび割れが規則正しい間隔で発生する。
ひび割れを防止するためには、以下のような対策がとられる。
・特定の場所にひび割れが集中するようなつくりにする
・小さなひび割れが起きても、構造上問題のないつくりにする
・温度が上昇しにくい環境をつくる