赤水
赤水(あかみず)とは、赤く着色された水道水のことである。水道管に鉄管が用いられている場合に起こり、金属表面にできた赤錆(酸化第二鉄)が水中に溶け出し、水を赤く染める現象である。
赤錆はもろく、水に溶けやすい性質を持つ。そのため、一度鉄管の内部が錆び始めると進行は早い。水中に溶け出す赤錆の量が多くなると赤水になるため、水道管を長時間使用していなかったときや、一日の始めに蛇口をひねるときに赤水が出てくることが多い。
■赤水による被害
・水が鉄臭くなる、水の味が不味くなる
・進行することで水道管の壁が薄くなり、漏水を引き起こす
・赤錆が流れず、水道管の中に蓄積されていくことで「錆コブ」ができ、水道管の詰まりを引き起こす
赤水の現象を起こさないため、近年の水道管には鉄製ではない金属管やプラスチック管、鉄製の管の内部をプラスチックでコーティングした複合管(塩ビライニング鋼管など)が使われるケースが多い。