ODA
ODA(オーディーエー)とは、「Official Development Assistance」(政府開発援助)の略で、政府が公的資金を用いて開発途上国の発展や福祉の向上のために行う資金・技術提供のことである。
日本は、戦後復興の時代に海外から支援を受けつつ、今日の経済発展の基礎を築き上げてきた経験から、半世紀以上に渡りODAを行ってきた。インフラ整備などによる経済成長が貧困の解消に重要であると主張し、飢餓や貧困にあえぐ国々に手を差しのべている。
■ODAの意義
•国際貢献を果たす上で最も重要な外交手段のひとつであり、日本の外交を推進する。
•開発途上国の安定と発展、地球規模課題の解決に貢献することで日本の国益をはかる。
•途上国の貧困削減、平和構築、持続的な経済成長に貢献することで、日本の知恵とシステムを普及させる。
■ODAの具体例
(海賊対策)
•イエメンやオマーンの海上保安機関の日本での研修実施などにより、沿岸国の取締り能力を向上させる。
•ソマリア人道支援により、海賊問題の根本的な解決に取り組む。
(感染症対策)
•アジア諸国をはじめとする途上国の感染症対処能力を向上させる。
•ベトナム国立衛生疫学研究所への無償及び技術協力により、同国の鳥・新型インフルエンザを含む感染症対策能力を大きく向上させる。
(人材育成・法制度整備)
•アジアをはじめとする途上国の人材育成や法制度整備のための技術協力を実施する。