生コン
生コンとは、凝固前のコンクリートを指す生コンクリートの略称。フレッシュコンクリート、レディーミクストコンクリートともいわれる。生コンは、建設現場で最も使われる名称である。
生コンには、型に流し込む過程で型の隅々までいきわたる柔らかさ(流動性)と、固めた後の強度が同時に求められる。生コンクリートの品質は、「強度」「スランプ」「空気量」「塩化物含有量」といった4つの指標によって測定される。
■品質を決める指標
・強度
試験用に生コンを固めて作ったコンクリートに、上下から圧力をかける。どこまで圧力をかけるとひび割れが起きるかを測定する。
・スランプ(流動性を示す値)
スランプとは、生コンの流動性を示す値である。スランプコーンといわれるカップに生コンを詰める「スランプ試験」によって判断する。逆さまにしてコップを引き抜いた際に、生コンクリートの高さがどれだけ下がるかを計測し、その差が15cm~18cmほどであれば流動性の高い良質な生コンである。
スランプ値がそれよりも大きいと凝固後の強度が低い危険性があり、スランプ値が低ければ流動性に問題があると判断される。
・空気量(生コンに含まれる気泡量)
全体の3~6%程度が基準値とされ、それよりも多い場合は圧縮強度が低下してしまう。
・塩化物含有量(生コンに含まれる塩分量)
原則として、1立方メートルにつき0.3kgよりも多い塩分を含んでいる生コンは出荷できない。塩分量が多いと、コンクリートと鉄筋を合わせた時に鉄筋の錆を誘発させてしまうためである。
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