取水施設
取水施設とは、導水施設(用水路・導水管など)に水を供給するために、川や湖などの地表水・地下水から水を引き入れるための施設である。
水源の特性や汚染状況、またその水源にかかる利権に応じて必要な設備は変わる。取水施設と名のつくものには取水堰、取水門、取水塔、取水枠、井戸など様々なものがあるが、通常はこれらのいくつかを組み合わせて使用する。
また、これら取水施設から引き入れられる水は「原水」と呼ばれる。水不足となる渇水時には、この取水施設から引き入れる原水の量を減らすなどの措置がとられる(取水制限)。
各水源から取水するためにどの取水施設を建設すべきかは、以下のような項目から判断、もしくは適宜調整する。
■水源の特性
・渇水量・渇水位(最大値も含む)、洪水量・洪水位(最大値も含む)、平水量・平水位、水質、汚染源、開発状況、流入土砂、安全性 など
・安全性(近くに汚染源があるかなど)、流入土砂の有無(ある場合は量) など
■水源にかかる権利
既得水利権、漁業権 など