目止め
塗装工事の際、素地の表面が粗い場合や、微細な穴があるときに、それを目止め材で埋めて平滑にする、下塗り前の下地塗装のことである。
通常、外壁塗装では下塗り→中塗り→上塗りの3回塗りが基本とされているが、下塗りの前に目止めを行うことで4回塗りとなる。目止めを行うことで、下塗り塗料が素地に吸い込まれ過ぎるのを防いだり、密着させやすくする効果がある。とくにリシン壁と呼ばれる外壁は塗料の吸い込みが激しいので、しっかり目止めすることが必要である。
※リシン壁…和建築の一般住宅でよく使われてきた砂壁状の壁仕上げ。
目止めすることで、素地の耐用年数が大きく変わり、下塗り塗料の性能をさらに上げることができる。
目止め剤には、水溶性のものや油に強いものなど様々な種類があるが、素地の種類・劣化具合・厚みなどの各要素が考慮され、最適なものが都度選択される。