在来工法
在来工法とは日本の建築工法の一種で、柱や梁といった細長い建材を軸にして建物を作る工法。木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)とも言われ、木造建築物を建設するための工法である。
木造建築物を建てるための工法には、在来工法以外に、壁や床などの面材で建物を支えるように組み立てて作る木造枠組壁工法(もくぞうわくぐみかべこうほう)がある。木造枠組壁工法は、ツーバイフォー工法ともいわれる。
■在来工法のメリット
・建築設計上の制限が少ない。木造枠組壁工法と比べ、間取りやデザイン、屋根の形状など自由度高く設計できる。
・建設後でも、他の工法と比べて比較的簡単にリフォームできる。
・柱を隠さずに見せる壁の施工方法である「真壁づくり(しんかべづくり)」を施工することが可能である。真壁づくりで壁を施工することにより、木材そのものが持つ調湿機能を生かすことができる。
■在来工法のデメリット
・古くからある工法のため、建設会社や大工のスキルによって建物の完成度が左右されやすい。
・そのほかの工法に比べて工期が長い。
・地震が起きた際、そのほかの工法で作られた建物よりも揺れやすい。ただし、耐震性という意味では、優劣はほぼつかない。