ツーバイフォー工法
ツーバイフォー工法とは建築工法の一種で、欧米で開発された伝統的な木造住宅工法である。メインの構造材として使われる木材が2インチ×4インチの角材であるため、ツーバイフォー工法と呼ばれるようになった。枠組壁工法ともいわれる。
ツーバイフォー工法では、2インチ×4インチの角材を釘で固定し骨組みを作り、できた骨組みにパネルをはめ込んで建築物を造る。日本で生まれた伝統的な木造住宅工法である木造軸組工法(柱や梁を軸にして、建物を建設する工法)と比較されることが多いが、ツーバイフォー工法は空間を面で覆うことで建物を建てるため、木造軸組工法に比べて耐震性に優れている。
そのほかのメリット・デメリットは以下の通りである。
■ツーバイフォー工法のメリット
・工法が比較的単純化されているため、工期が短く品質が均一である。
・気密性、防火性、断熱性に優れている。
・建物内の空調管理が簡単で、省エネに優れている。
■ツーバイフォー工法のデメリット
・建築中や完成後に間取りを変更することが難しい。
・ツーバイフォー工法によって家を建てられる建設会社の数が、木造軸組工法に比べて少ない。
・気密性が高い一方、湿気が抜けにくく、木材が腐食することがある。