ユーティリティー設備
プラントの運転に必要な電気、水、圧縮空気、燃料、窒素などを供給する設備をいう。プラントのライフラインともいえる。例えば、原子力発電において冷却水の供給がなくなった場合、放射能の飛散など最悪の事態を引き起こす。
プラントの中でよく使われるのは電力と冷却水で、以下ではこの2種のユーティリティー設備について解説する。
電力はプラント内のそれぞれの装置の駆動源で計装制御回路や照明にも使われる。電力供給設備は送電設備、変電設備、配電設備、そして非常用自家発電で構成される。電力供給元は外部電力会社、または自家発電による。特に海外の開発途上国では外部による電力供給に不安があるため自家発電に依存するケースが多い。電力を電圧22~77kVの高圧で受電する場合は特別高圧受変電設備、プラントに限らず大型商用ビルなどの契約電力が50kWを超える場合は高圧受変電設備が必要となる。
冷却水はプラントの熱交換器(冷却器や凝縮器など)や回転機の回転部分、潤滑油の冷却に使われる。一般に冷却水は大量に使用するため循環させて使用する。この冷却水は設備や回転機器などを通過すると熱を奪い取り温水となっている。もし河川や海に直接排水すると周辺の環境を悪化することになる。このため一般的に冷却水は冷却塔などを経て冷却させて再利用する。
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