高度浄水処理
高度浄水処理とは通常の浄水処理にオゾン消毒などを加えることで、現在浄水として供給されている水よりも、更に安全性の高いものを作るための浄水処理方式である。
濁質を取り除くための通常の浄水処理に、カビやカルキの臭い、トリハロメタンなどを除去する工程を加えた施設が高度浄水処理施設といわれる。日本では東京・大阪を中心に導入が進んでおり、大阪では2014年現在全導入が完了している。
■高度浄水処理の処理工程例
・粒状活性炭処理
粒状活性炭(目に見えない小さな穴が多数開いている活性炭)でできた活性炭層に水を通し、接触ろ過を行う処理方式。カルキ臭の原因となる物質や、トリハロメタンを除去できる。
・オゾン処理(オゾン消毒)
強い酸化力・殺菌力を持つオゾンを水中に溶かす処理方式。カビ臭の原因となる物質の分解や、水中のマンガンを酸化させることができる。
・生物処理
微生物を付着させたハニコームチューブ(ハチの巣型のチューブ)に空気を送り込み、水を何度も循環させる処理方式。チューブ内の微生物によってアンモニア性窒素やマンガン、臭いの原因となる物質などを分解できるが、トリハロメタン除去に対する効果は低い。