粒状活性炭処理
粒状活性炭処理とは、高度浄水処理の中で行われる活性炭を用いた浄水処理方式の一種である。
目に見えないほどの小さな穴が多数開いた粒状活性炭を層状に固め(1~2mmほどの層)、そこに水を通し接触ろ過を行う。活性炭には不純物を吸着する効果があるほか、カルキ臭の原因となる物質や、トリハロメタンを除去する効果もある。
粒状活性炭処理の装置には、水を上から下へと流す「下向流(固定床)」と、下から上に向かって流す「上向流(流動床)」の2種類がある。固定床の場合、長期間の利用により活性炭の表面がタール性の物質で覆われてしまうため、加熱処理を数ヶ月から半年に1度のスパンで行い、タール性物質を取り除く必要がある。
流動床の場合に加熱処理は必要ないが、揺れ動くことによる活性炭の磨耗が生じるため、消耗分の補充が必要である。