コンプレッサ
圧縮空気を作り出すための機械で、吐出圧力が約0.1MPa以上(圧力比約2.0以上)をいう。建設機械の機械操作や空気圧利用機器の動力源に使用する。コンプレッサの駆動機として電源がない場合はエンジン式、電源がある場合にはモーター式が利用される。
気体は圧縮することができ、圧縮された気体は圧力が増す(ボイルの法則P:圧力、V:体積、PV = 一定)。圧縮された気体が元の圧力に戻ろうとするエネルギーを利用する。
取り扱う気体が空気ならエアーコンプレッサ、水素ガスや都市ガス、炭化水素系ガスの場合はガスコンプレッサと呼ぶ。エアーモータやエアーシリンダ、制御弁、減圧弁などの空気圧機器を使った各種空気工具、削岩機、空気ハンマ、空気ブレーキなどの空気圧利用機器に使われている。コンプレッサーは圧縮方法によって「容積式」と「ターボ式」に分類される。容積式には、「往復式(レシプロ)」と「回転式」があり、ターボ式には「遠心式」と「軸流式」がある。
圧縮空気は産業に不可欠な動力源で、外部への漏れが少ないため安全性が高く、取扱いに特別の免許や許可が不要で、空気を圧縮する場合は石油燃料などのように大気を汚さず、また水中でも使用可能という特長を持つ。