WTOとは

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WTO

WTOとは、「World Trade Organization」の略で、世界貿易の自由化と秩序維持の強化を目的とした世界貿易機関のことである。
1995年、GATT(ガット)に代わって発足し、2015年時点で161カ国が加盟している。本部はジュネーブにある。

※GATT…多国間で自由貿易を維持・拡大するために締結された国際協定。

WTO協定(WTO設立協定及びその附属協定) は、貿易に関連する様々な国際ルールを定めている。WTOはこうした協定の実施・運用を行うと同時に、新たな貿易課題への取り組みを行っている。
WTOでは、鉱工業製品や農産物のほか、通信・金融などのサービス貿易や知的財産権なども対象としている。

WTOの特徴
GATTからWTOに移行されたことで、多角的貿易体制は次のように強化された。

(既存の貿易ルールの強化)
・特定の物品(農業、繊維)の貿易に関する協定を作成。
・国際貿易のルールに関する既存の協定を改正して内容を拡充。

(新しい分野のルール策定)
・物品の貿易に加え、サービスの貿易に関する協定を作成。
・貿易に関連する知的所有権や投資措置に関する協定を作成。

(紛争解決手続きの強化)
・統一された紛争解決手続を採用。
・貿易紛争に対してWTO紛争解決手続によらない一方的措置の発動を禁止。
・紛争解決手続が迅速・円滑に進行するよう手続の実効性を強化。
・パネル(小委員会)報告の法解釈につき再審査を行う常設の上級委員会を設置。

(諸協定の統一的な運用の確保)
・附属する物品の貿易に関する多角的協定、サービスの貿易に関する一般協定、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定、紛争解決に係る規則及び手続に関する了解等の協定を一括受諾の対象とし、加盟国の権利義務関係を明確化した。

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