大成建設の企業情報
2017年10月11日
大成建設は業界3位のゼネコンです。大規模な建設工事から個人向けの住宅の販売まで幅広く事業を展開しています。大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店とともに「スーパーゼネコン」といわれています。
特に土木工事に強く、市街地再開発事業や水族館の施工などにも力を入れています。初めて「建設」という言葉を社名に使ったゼネコンで、スーパーゼネコンの中では唯一の非同族企業です。
大成建設の年収データ
年度別 平均年収の推移
※括弧内の数字は、平均年齢を表しています。
2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | |
---|---|---|---|---|---|
大成建設 | 870万円 | 878万円 | 891万円 | 918万円 | 950万円 |
(平均年齢) | 42.7歳 | 42.8歳 | 42.9歳 | 42.8歳 | 42.9歳 |
スーパーゼネコン5社 | 869万円 | 874万円 | 884万円 | 911万円 | 954万円 |
(平均年齢) | 43.6歳 | 43.4歳 | 43.4歳 | 43.3歳 | 43.3歳 |
大成建設
- 2016年度
- 950万円
- 2015年度
- 918万円
- 2014年度
- 891万円
- 2013年度
- 878万円
- 2012年度
- 870万円
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スーパーゼネコン5社
- 2016年度
- 954万円
- 2015年度
- 911万円
- 2014年度
- 884万円
- 2013年度
- 874万円
- 2012年度
- 869万円
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大成建設の2016年度の平均年収は950万円。2012年度から増加しており、2016年度は前年度から32万円増えました。
スーパーゼネコン5社(大成建設、大林組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店)の平均年収は954万円。2016年度は大成建設が4万円下回ったものの、過去5年間、スーパーゼネコン5社の平均とほぼ同水準で推移しています。
大成建設の売上データ
売上高の推移
2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | |
---|---|---|---|---|---|
大成建設 | 1兆4165億円 | 1兆5335億円 | 1兆5733億円 | 1兆5459億円 | 1兆4873億円 |
スーパーゼネコン5社 | 1兆3528億円 | 1兆4372億円 | 1兆5519億円 | 1兆6031億円 | 1兆5932億円 |
大成建設
- 2016年度
- 1兆4873億円
- 2015年度
- 1兆5459億円
- 2014年度
- 1兆5733億円
- 2013年度
- 1兆5335億円
- 2012年度
- 1兆4165億円
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スーパーゼネコン5社
- 2016年度
- 1兆5932億円
- 2015年度
- 1兆6031億円
- 2014年度
- 1兆5519億円
- 2013年度
- 1兆4372億円
- 2012年度
- 1兆3528億円
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経常利益の推移
2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | |
---|---|---|---|---|---|
大成建設 | 351億円 | 568億円 | 745億円 | 1177億円 | 1446億円 |
スーパーゼネコン5社 | 269億円 | 350億円 | 501億円 | 1013億円 | 1346億円 |
大成建設
- 2016年度
- 1446億円
- 2015年度
- 1177億円
- 2014年度
- 745億円
- 2013年度
- 568億円
- 2012年度
- 351億円
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スーパーゼネコン5社
- 2016年度
- 1346億円
- 2015年度
- 1013億円
- 2014年度
- 501億円
- 2013年度
- 350億円
- 2012年度
- 269億円
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大成建設の2016年度の売上高は1兆4873億円で、前年度比3.8%減となりました。営業利益は1408億円で19.9%増、経常利益は1446億円で22.8%増、純利益は906億円で17.5%増でした。
過去5年間の推移を見ると、売上高は2014年度をピークに減少しているものの、建築事業の追加工事獲得などによって利益率が改善し、純利益は2年連続で過去最高を更新しました。
2017年度は、新国立競技場やリニア中央新幹線などの国家的プロジェクトや、震災復興事業、交通インフラ整備などに注力することで、売上高1兆6100億円、純利益870億円を目指しています。
売上の内訳
2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | |
---|---|---|---|---|---|
土木事業 | 3583億円 | 4185億円 | 4487億円 | 4339億円 | 4228億円 |
建築事業 | 9155億円 | 9226億円 | 9745億円 | 9782億円 | 9385億円 |
開発事業 | 1330億円 | 1823億円 | 1376億円 | 1213億円 | 1152億円 |
土木事業
- 2016年度
- 4228億円
- 2015年度
- 4339億円
- 2014年度
- 4487億円
- 2013年度
- 4185億円
- 2012年度
- 3583億円
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建築事業
- 2016年度
- 9385億円
- 2015年度
- 9782億円
- 2014年度
- 9745億円
- 2013年度
- 9226億円
- 2012年度
- 9155億円
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開発事業
- 2016年度
- 1152億円
- 2015年度
- 1213億円
- 2014年度
- 1376億円
- 2013年度
- 1823億円
- 2012年度
- 1330億円
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2016年度の売上高の内訳は、土木事業が4228億円で前年度比2.6%減、建築事業が9385億円で4.1%減、開発事業が1152億円で5.0%減となりました。
主力の建築事業では、「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業施設構築物新築工事及び公共施設工事(住友不動産六本木グランドタワー)」(東京都港区)、「ファナック壬生工場」(栃木県下都賀郡壬生町)、「(仮称)MM59街区B区画開発計画工事(ブルーハーバータワーみなとみらい)」(神奈川県横浜市)などが完成しました。
大成建設の特徴
大規模な土木工事に強み
大成建設は大規模土木工事に強みも持っています。土木事業の売上高はスーパーゼネコン5社でトップ。売上高に占める割合は28.4%(2016年度)で、スーパーゼネコンの中で最も高くなっています。
鉄道・トンネル・道路・橋などさまざまな実績があり、2014年にはアジアとヨーロッパを結ぶ初めての海底トンネル「ボスポラス海峡横断鉄道トンネル」が完成。2015年にはリニア中央新幹線の土木工事を受注しており、最難関と言われている「南アルプストンネル工事」を進めています。
市街地再開発事業への取り組み
大成建設は、市街地再開発への取り組みも強化しています。2015年度末までに全国で再開発された市街地880地区のうち、179地区(20.3%)に携わっています。地域活性化を目的とした再開発だけではなく、火災の危険性が高い木造密集地の解消など、防災を意識した再開発にも取り組んでいます。
東京都港区三田小山町の再開発事業では、木造家屋が多く、道路・路地の幅が狭いといった問題を改善するために、総数498戸の住宅に店舗・事務所・作業場を併設した建物を建設。2016年度は、豊洲や月島(いずれも東京都)の再開発事業を受注しました。
水族館建設のシェアは全国で約20%
大成建設は、日本全国の水族館の約20%を手がけており、設計や施工だけではなく、さまざまな海水処理技術の開発も行っています。
2012年に完成した「すみだ水族館」(東京都墨田区)は、淡水を除く全ての水槽を人工海水にすることで、水の輸送コストを大幅に削減しました。ほかにも排泄物や水槽に残ったえさから発生する有害物質を減らし、水の入れ替え量を減らせる「補給水量低減システム」などを開発しています。
安全衛生-度数率は0.56―
大成建設は、労働災害防止活動・環境保全活動を行う「安全衛生環境協力会」と連携し、事故・災害の防止に努めています。これは大成建設と直接取引する全ての業者が加入するもので、安全衛生教育や建設現場のパトロールなどを行っており、協力会社とともに安全衛生の意識向上を図っています。
こうした取り組みの結果、2015年度の度数率※は0.56。建設業の平均(0.74)を下回っています。
※度数率とは、延べ労働時間100万時間当たりの労働災害による休業1日以上の死傷者数で、災害発生の頻度を表します。
大成建設の経審情報
業種 | 総合評定値(P) | 業種 | 総合評定値(P) |
---|---|---|---|
土木一式 | 2012 | しゆんせつ | 1436 |
プレストレストコンクリート | 1731 | 板金 | 1207 |
建築一式 | 2031 | ガラス | 1196 |
大工 | 1218 | 塗装 | 1295 |
左官 | 1203 | 防水 | 1331 |
とび・土工・コンクリート | 1948 | 内装仕上 | 1504 |
法面処理 | 1548 | 機械器具設置 | 1132 |
石 | 1149 | 熱絶縁 | 1057 |
屋根 | 1330 | 電気通信 | 1165 |
電気 | 1773 | 造園 | 1316 |
管 | 1718 | さく井 | - |
タイル・れんが・ブロック | 1344 | 建具 | 1272 |
鋼構造物 | 1695 | 水道施設 | 1672 |
鋼橋上部 | 1584 | 消防施設 | 1346 |
鉄筋 | 1057 | 清掃施設 | 1113 |
ほ装 | 1470 | とび・大工・コンクリート・解体 | 1972 |
業種
総合評定値(P)
- 土木一式
- 2012
- プレストレストコンクリート
- 1731
- 建築一式
- 2031
- 大工
- 1218
- 左官
- 1203
- とび・土工・コンクリート
- 1948
- 法面処理
- 1548
- 石
- 1149
- 屋根
- 1330
- 電気
- 1773
- 管
- 1718
- タイル・れんが・ブロック
- 1344
- 鋼構造物
- 1695
- 鋼橋上部
- 1584
- 鉄筋
- 1057
- ほ装
- 1470
- しゆんせつ
- 1436
- 板金
- 1207
- ガラス
- 1196
- 塗装
- 1295
- 防水
- 1331
- 内装仕上
- 1504
- 機械器具設置
- 1132
- 熱絶縁
- 1057
- 電気通信
- 1165
- 造園
- 1316
- さく井
- -
- 建具
- 1272
- 水道施設
- 1672
- 消防施設
- 1346
- 清掃施設
- 1113
- とび・大工・コンクリート・解体
- 1972
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審査基準日 2016年3月31日
大成建設の基本情報
社名 | 大成建設株式会社 (TAISEI CORPORATION) |
---|---|
本社 | 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル |
設立日 | 1917年12月28日 |
資本金 | 1227億4215万8842円(2017年3月31日現在) |
上場 | 東証1部 |
従業員 | 8415名(連結13977名)(2017年3月31日現在) |
平均年齢 | 42.9歳(2017年3月31日現在) |
平均勤続年数 | 18.3年(2017年3月31日現在) |
- 社名
- 大成建設株式会社 (TAISEI CORPORATION)
- 本社
- 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル
- 設立日
- 1917年12月28日
- 資本金
- 1227億4215万8842円(2017年3月31日現在)
- 上場
- 東証1部
- 従業員
- 8415名(連結13977名)(2017年3月31日現在)
- 平均年齢
- 42.9歳(2017年3月31日現在)
- 平均勤続年数
- 18.3年(2017年3月31日現在)
主な工事実績
成田国際空港 第3旅客ターミナルビル
- 竣工年月
- 2015年3月
- 場所
- 千葉県成田市
- 発注者
- 成田国際空港株式会社
- 設計
- 日建設計
県道247号 古宇利屋我地線 古宇利大橋
- 竣工年月
- 2003年6月
- 場所
- 沖縄県名護市
- 発注者
- 沖縄県土木建築部
- 設計
- 沖縄県土木建築部
新江ノ島水族館
- 竣工年月
- 2004年3月
- 場所
- 神奈川県藤沢市
- 発注者
- 江の島ビーエフアイ
- 設計
- 日建設計
ノイバイ国際空港第2旅客ターミナル
- 竣工年月
- 2014年12月
- 場所
- ベトナム ハノイ
- 発注者
- ベトナム空港公社
- 設計
- 日本空港コンサルタンツ
アルマスタワー
- 竣工年月
- 2010年3月
- 場所
- アラブ首長国連邦 ドバイ
- 発注者
- Dubai Multi Commodities Center Authority
- 設計
- W.S.Atkins&Partners Overseas
その他の施工実績(一例)
- オリナス
- 横浜ランドマークタワー
- 浅草寺風神雷神門
- 国立劇場おきなわ
- 代々木ゼミナール本部校 代ゼミタワーオベリスク
- 新三郷浄水場高度浄水施設
- クアラルンプール国際空港 など