柱64本の施工が行われる
東急建設は23日、ホクコンおよび公益財団法人の鉄道総合技術研究所と共同で開発した耐震補強工法「CBパネル工法」が、千葉県内の実工事において採用されたと発表した。
同社によれば、CBはCombination Panelの略。千葉県の当該の現場においては2016年3月上旬時点で、すでに柱64本の施工が行われているとのことだ。
従来工法と比べ工期を短縮、対応範囲を拡大
高架橋等の柱部材を対象とした耐震補強工法であるCBパネル工法は、これまでのRC巻立て工法で行われていた補強鉄筋の組立と型枠支保工の設置作業を省略。埋設型枠にあたるプレキャストパネルを既設の柱の周囲に設け、柱とパネルの隙間には高強度繊維補強モルタルを充填して一体化する巻立て補強工法となっている。
ゆえに、RC巻立て工法と比べ作業の省略が図られることで施工が効率化され、工期の短縮につなげることが可能だ。また鋼板巻立て工法と比較した場合は、同工法の採用しづらい狭隘部や人力のみでの施工にも対応できる点がメリットとなる。
加えて、酸素や塩分など劣化因子が浸透しづらいプレキャストパネルを用いたことで補強後の耐久性に優れているほか、パネルの外観やボルト頭部の形状を選ぶことで表面の仕上がりを変更可能である点なども特徴だ。
(画像は東急建設Webページより)
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