施工管理1435人の年収を独自調査!業態別や年代別に平均年収を紹介 | 建設・設備求人データベース

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施工管理1435人の年収を独自調査!業態別や年代別に平均年収を紹介

2020年03月19日

工事がスケジュール通りに進むように工程管理や安全管理を行う「施工管理」。

 

この記事では、「建設・設備求人データベース」を運営する株式会社クイックが、施工管理1435名に実施したアンケートをもとに平均年収を算出しました。

「建築施工管理」「土木施工管理」といった職種別にも紹介します。

 

「施工管理」の年収は?

●施工管理の平均年収は約630万円

集計したデータによると、施工管理1435人の平均年収は630万6376円(平均年齢44.1歳)です。中央値は600万円でした。

施工管理と全職種の平均年収比較の図:施工管理の年収は630万6376円。サラリーマンなどを含む全職種の年収は497万2000円。建設業に従事する人の平均年収は509万3000円。

厚労省の調査によると、サラリーマンなどを含む全職種の平均年収は497万2000円で、建設業に従事する人の平均年収は509万3000円。施工管理の平均年収は、全職種を130万円ほど上回りました

 

また、今回アンケートに回答した施工管理の人の年収は、建設業界の中でも比較的高いことが分かります。

 

●業種別の平均年収|「プラント・エネルギー」が700万円超え

施工管理の業種別の平均年収の図:「プラント・エネルギー」が725万円。「ゼネコン」が664万円。「ディベロッパー」は660万円。「コンサル(PM・CM)」は647万円。「サブコン(設備・電気)」は638万円。「ハウスメーカー・工務店」は635万円。「建設コンサルタント」と「その他」は625万円、「不動産管理会社」は590万円、「専門工場会社(建築・土木)」は575万円、「自営業」は455万円。

施工管理の平均年収を主要な11の業種に分けて比較すると、平均年収が最も高かったのは「プラント・エネルギー」で725万円です

2番目は「ゼネコン」で、全体の平均年収より30万円ほど高い664万円でした。3番目は「ディベロッパー」で660万円、続く「コンサル(PM・CM)」は647万円です。「サブコン(設備・電気)」は638万円で、ゼネコンの平均年収を26万円下回る結果となりました。「ハウスメーカー・工務店」は平均年収をわずかに超える635万円です。

 

全体平均に届かなかったのは、「建設コンサルタント」(625万円)、「不動産管理会社」(590万円)、「専門工場会社(建築・土木)」(575万円)、「自営業」(455万円)、「その他」(625万円)でした。

 

「プラント・エネルギー」「ゼネコン」「ディベロッパー」といった比較的企業規模の大きな業種の平均年収は高く、「不動産管理会社」「専門工事会社」「自営業」などの小さな会社ほど低いことが分かりました。

 

●年代別の平均年収|20代から30代にかけて111万円アップ

施工管理の年代別の平均年収の図:「20代」は473万円。「30代」は584万円。「40代」は650万円。「50代」は685万円。「60代」は653万円。

年代別に比較すると、「20代」の平均年収は473万円でした。「30代」は584万円で、伸び幅は年代間で最も大きい111万円。20代から30代にかけて昇進する人が多いことが影響していると考えられます。

「40代」は650万円で全体平均の630万円を上回りました。人生で最も稼ぎ時とされる「50代」は685万円で、20代の1.4倍です。「60代」は653万円でした。

 

●役職別の平均年収|「次長」が760万円でトップ、一般社員の1.36倍

施工管理の役職別の平均年収の図:「一般社員」は558万円。「主任」は617万円と。「係長」は688万円。「課長」は723万円。「次長」は761万円。「部長」は757万円。「本部長・事業部長」は754万円。

役職別に見ると、「一般社員」の平均年収は558万円でした。昇進して「主任」になると平均年収は617万円となり、約60万円アップとなります。

 

「係長」の平均年収は688万円です。「課長」「次長」「部長」「本部長・事業部長」になると700万円を超えてきます。年収トップの「次長」の平均年収は761万円で、一般社員の1.36倍となっています。

 

年収の伸び幅は次長で頭打ちとなりますが、役職に比例して年収が増えることが分かりました。

 

●学歴別の平均年収|「高専・専修卒」が「大学卒」の平均年収と並ぶ

施工管理の学歴別の平均年収の図:「大学院卒」は744万円。「大学卒」は659万円。「高専・専修卒」は661万円。「短大卒」は639万円。「専門卒」は597万円。「高校卒」595万円。「中学卒」は585万円。「その他」は593万円。

学歴別では、平均年収トップは「大学院卒」で744万円。母集団が最も多い「大学卒」(659万円)を約90万円も上回る結果となりました。

 

大学卒と並んだのは、意外なことに「高専・専修卒」で661万円。続くのは「短大卒」で639万円でした。

 

「専門卒」「高校卒」「中学卒」「その他」は、平均年収が600万円に届かない結果となりました。

 

コラム:残業時間と年収は比例しない!?

残業時間が長くなるほど、年収も上がるのでしょうか?

集計したデータをもとに、残業時間を20時間ごとに分けて平均年収を比較しました。

残業時間別の施工管理の平均年収の図:残業時間0時間が628万円、1~20時間が581万円、21~40時間が639万円、41~60時間と61~80時間が676万円、81~100時間が683万円、100時間以上が649万円。

残業時間0時間の人(6%)の平均年収は「628万円」で、平均年収の630万円とほぼ変わらないという結果に。

また、残業時間が40時間を超えると、残業時間の長さに比例して年収も高くなるとは一概に言えないことが分かりました。

 

21~40時間の人(32%)は「639万円」。41~60時間の人(18%)と61~80時間の人(8%)の平均年収は同額の「676万円」。81~100時間の人(3%)はプラス7万円の「683万円」です。100時間を超える(2%)と「649万円」となり、残業時間0時間の人の平均年収に近づきます。

一方、1~20時間の人(32%)は「581万円」で全体平均を下回りました。

 

残業時間が20時間以下は全体の平均年収を下回ったものの、残業時間が増えるほど年収が高くなるわけではないことが分かりました。

 

 【職種別】施工管理4職種の平均年収は?

ここでは、施工管理を業務内容別に「建築」「土木」「電気・電気通信」「管・空調・給排水・機械」の4つの職種に分けて平均年収を比較していきます。

また、それぞれの職種について、年代別の平均年収と100万円ごとの人数の割合を算出しました。

施工管理の職種別の平均年収の図:「建築」の施工管理の628万円。「土木」の施工管理は612万円。「電気・電気通信」の施工管理は643万円。「管・空調・給排水・機械」の施工管理は657万円。

4職種を比較すると、平均年収が最も高いのは「管・空調・給排水・機械」で657万円。「電気・電気通信」が643万円、「建築」が628万円と続きます。

平均年収が最も低いのは「土木」で612万円でした。4職種のうち、「建築」「土木」が施工管理全体の平均年収を下回りました。

 

●建築:全体の平均年収に近く、年収は右肩上がり

建築現場で工事の進行について指示を出したり現場の監督を行ったりする「建築施工管理」。平均年収は628万円(平均年齢43.8歳)で、中央値は600万円でした。

 

年代別の平均年収は以下のとおりです。

20代…454万円(n=36)
30代…589万円(n=98)
40代… 650万円(n=131)
50代…683万円(n=115)
60代…719万円(n=11)

 

年収別の割合は以下のとおりです。

300万円未満…1%
300万円~399万円 …4%
400万円~499万円未満…17%
500万円~599万円未満…21%
600万円~699万円未満…23%
700万円~799万円未満…15%
800万円~899万円未満…9%
900万円~999万円未満…4%
1000万円以上…5%

 

施工管理全体の平均年収に最も近い「建築施工管理」ですが、20代(457万円)から60代(719万円)にかけて年収の上がり幅が大きいのが特徴です。

平均年収は右肩上がりになっています。40代(650万円)で平均年収を超える人が多いようです。

 

●土木:4人に1人が年収500万円代

河川や道路、鉄道、橋梁といった土木工事現場の工程管理や安全管理を担う「土木施工管理」の平均年収は、612万円(平均年齢45.2歳)で、中央値は600万円でした。

 

年代別の平均年収は以下のとおりです。

20代…451万円(n=25)
30代…587万円(n=67)
40代…622万円(n=146)
50代…646万円(n=110)
60代…644万円(n=13)

 

年収別の割合は以下のとおりです。

300万円未満…1%
300万円~399万円…5%
400万円~499万円未満…17%
500万円~599万円未満…24%
600万円~699万円未満…21%
700万円~799万円未満…14%
800万円~899万円未満…9%
900万円~999万円未満…3%
1000万円以上…5%

 

「土木施工管理」は、平均年齢が45.2歳と4職種で最も高いのにも関わらず、平均年収が「612万円」と最も低くなりました。また、全体の平均年収を上回る年代が、ほかの3職種は40代なのに対し、土木は50代(650万円)となりました。

100万円ごとの年収階層の割合を比較すると、4人に1人(24%)が500万円代となっています。

 

●電気・電気通信:5人に2人が年収700万円代

電気工事の施工計画や照明設備・変電設備などの工事に携わる施工管理の平均年収は、643万円(平均年齢43.6歳)。中央値は600万円でした。

 

年代別の平均年収は以下のとおりです。

20代…506万円(n=23)
30代…579万円(n=79)
40代…666万円(n=107)
50代…705万円(n=81)
60代…750万円(n=6)

 

年収別の割合は以下のとおりです。

300万円未満…なし
300万円~399万円…5%
400万円~499万円未満…14%
500万円~599万円未満…22%
600万円~699万円未満…20%
700万円~799万円未満…18%
800万円~899万円未満…12%
900万円~999万円未満…6%
1000万円以上…4%

 

電気・電気通信に携わる施工管理の平均年収は、施工管理全体を13万円ほど上回りました。

平均年収は年代を重ねるごとに増え、60代の平均年収が「750万円」と4職種で最も高くなっています。5人に2人が年収700万円以上です。

 

 ●管・空調・給排水・機械:平均年齢は低くて平均年収が高い

空調やガス管といった配管工事に携わる施工管理の平均年収は、657万円(平均年齢43.5歳)。中央値は630万円でした。

 

年代別の平均年収は以下のとおりです。

20代…528万円(n=19)
30代…586万円(n=70)
40代…679万円(n=104)
50代…738万円(n=72)
60代…557万円(n=7)

 

年収別の割合は以下のとおりです。

300万円未満…なし
300万円~399万円…5%
400万円~499万円未満…12%
500万円~599万円未満…22%
600万円~699万円未満…22%
700万円~799万円未満…15%
800万円~899万円未満…11%
900万円~999万円未満…8%
1000万円以上…5%

 

管・空調・給排水・機械に携わる施工管理は、平均年収が4職種の中で最も高い「657万円」との結果となりました。

20代の平均年収も「528万円」とトップで、最も平均年収の低い土木と比べると77万円の差があります。一方、60代の平均年収は4職種で最も低い「557万円」でした。

平均年齢が43.5歳と最も低いため、若いうちから稼いでいる人が多いことが分かります。

 

コラム:ゼネコン26社の平均年収ランキング

役割や規模によって業種が異なる建設業界。企業ごとの年収の差はどのくらいになるのでしょうか?

有価証券報告書を公開している主要ゼネコン26社の平均年収を比較しました。

2019年版ゼネコン26社の平均年収・売上高ランキングの図:1位鹿島建設1139万円(売上高1兆9743億円)、2位大林組1053万円(売上高2兆397億円)、3位大成建設1051万円(売上高1兆6509億円)、4位竹中工務店1029万円(売上高1兆3536億円)、5位清水建設1010万円(売上高1兆6650億円)、6位奥村組987万円(売上高2209億円)、7位長谷工934万円(売上高8910億円)、8位戸田建設915万円(売上高5104億円)、9位前田建設工業906万円(売上高4921億円)、10位淺沼組865万円(売上高1357億円)、11位鉄建建設861万円(売上高1747億円)、12位安藤ハザマ848万円(売上高3600億円)、13位福田組842万円(売上高1739億円)、14位五洋建設838万円(売上高5419億円)、15位三井住友建設837万円(売上高4488億円)、16位西松建設836万円(売上高3493億円)、17位東亜建設工業836万円(売上高1737億円)、18位錢高組824万円(売上高1281億円)、19位東洋建設801万円(売上高1639億円)、20位NIPPO795万円(売上高4132億円)、21位日本道路787万円(売上高1463億円)、22位熊谷組783万円(売上高3891億円)、23位飛島建設774万円(売上高1289億円)、24位大豊建設770万円(売上高1508億円)、25位高松CG748万円(売上高2497億円)、26位ナカノフドー建設681万円(売上高1172億円)。

ゼネコン26社の平均年収ランキングの上位5位には、スーパーゼネコンと呼ばれる「鹿島建設(1139万円)」「大林組(1053万円)」「大成建設(1051万円)」「竹中工務店(1029万円)」「清水建設(1010万円)」がランクイン。5社ともに1000万円を超えています。

 

6位は中堅ゼネコンの「奥村組」で987万円。売上高では26位中16位となっています。7位は、売上高が大手ゼネコンに次いで6位の「長谷工」で934万円。年収・売上高ともに8位の「戸田建設」の平均年収は915万円でした。

 

やはり大手ゼネコンは、建設業界の平均年収を大きく超えることが分かりました。