エレベーターリニューアル工事の作業時間を大幅短縮

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エレベーターリニューアル工事の作業時間を大幅短縮

2015年06月12日 00:15

エレベーターを停止させる時間、わずか30分

日立製作所と日立ビルシステムは6月9日、エレベーターのリニューアル工事の受注で欠かせない、見積書作成までの準備作業を短時間で終わらせる新たなシステムを開発したと発表した。

4月から導入を開始して現地調査を行ったところ、エレベーターの停止時間を約30分に短縮できたほか、図面作成時間も30分で完成したという。

新しく開発されたのは、「3D現地調査システム」。エレベーター昇降路の寸法測定や、図面作成を自動で行うシステムで、現地調査や設計に必要な作業が短時間で完了する。

エレベーター停止時間の短縮、短時間で高品質な図面と見積書の提出を実現することで顧客満足度が向上し、競争力を高めることが可能になった。

手作業不要、短時間で安定したデータを取得

これまで、エレベーターのリニューアル工事における見積もり作業では、取り付けに必要な寸法を作業員がメジャーで測定するため、エレベーターの運転を90分ほど停止させる必要があった。

昇降路の各寸法を測定した後も、技術者がCADを使って図面を作成しなければならない。このように、測定から図面作成までをすべて手作業で行うため、時間がかかるうえに品質が安定しないという課題があった。

そこで開発されたのが、「3D現地調査システム」である。昇降路の寸法測定に3D計測器を導入したことで、手作業による寸法測定が不要となった。安定した計測データが得られると同時に、準備作業を含めたエレベーターの停止時間をこれまでの90分程度から、30分程度まで大幅に短縮させた。

また、3D計測データから構造物を自動識別するアルゴリズムを採用したことで、図面作成時間の大幅短縮も実現した。これまで4時間ほどかかっていた図面作成が、約30分で完成する。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

 

株式会社日立製作所、株式会社日立ビルシステムのニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/06/0609.html

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