水にも「Mottainai」精神を!高砂熱処理が『配管フラッシング排水レスシステム』開発

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水にも「Mottainai」精神を!高砂熱処理が『配管フラッシング排水レスシステム』開発

2014年04月08日 11:00

浄水を排水しない省資源システム

高砂熱処理工業 株式会社(東京都渋谷区、社長:大内 厚)は、このほど環境負荷の極めて小さい『配管フラッシング排水レスシステム』を開発、有効性まで確認したと発表した。

従来の「配管フラッシング工法」では、汚濁レベルによっては数倍~数十倍の清水で希釈するため、配管設備前の洗浄作業に大量の洗浄水と、数週間という時間を要した。

中にはフラッシング工法を適用できずフィルタろ過法で洗浄する場合、フィルタの目詰まりが激しく多くのフィルタが廃棄処分になるなど、克服すべき課題も多かった。そこで、環境への配慮、資源の有効活用の観点から従来工法を抜本的に見直すこととなった。

新工法は汚濁物を沈降・固形化して廃棄するため廃棄物が減容化でき、希釈に伴う排水と時間も不要、その結果大幅な工期短縮とコスト削減を実現できた。さらに、配水管の汚濁レベルを目視確認できるため、確実で信頼度の高い配管フラッシングが可能となった。

(画像はプレスリリースより)

なお、有効性についてもこの1年間10件の工事現場に実際に適用、実証実験の結果、全ての現場において期待通りの成果が確認されたとのことだ。

このシステムは系列企業の株式会社 丸誠(東京都渋谷区、社長:渋谷 正道)が実施母体として、平成26年4月1日からすでにサービス運用を開始している。

今後は段階的に導入を図り、平成26年度はまず事業施工期間として自社の工事物件を中心に積極的に採用し、他社物件にも徐々に浸透させつつ事実上のスタンダード化を狙っていく考えだ。

平成27年度には、具体的年度目標を定め、自社対象物件として40~50件、業界全体で数百件を達成すべく、26年度の実施結果を基に業界規模のニーズに対応できるよう体制的に事業化を目指すという。

より一層の社会貢献を目指して

同社は、省エネルギーやコスト削減等多様化する顧客のニーズに応えるべく、先月、株式会社 丸誠、高砂エンジニアリングサービス 株式会社(東京都千代田区、社長:中村 章)を完全子会社化し合併契約を締結したばかりだ。

『最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する』を経営理念に掲げる同社は、株式会社 丸誠とともにグループ一丸となって他業種にまで事業拡大を図る姿勢だ。

貴重な水資源を大切に

我々が日頃何気なく使っている「水」は決して無限・無償の資源ではない。水を巡って今世紀「水戦争」が起こるとも言われ、すでに世界の投資家たちが水を買い占め「ウォータービジネス」に盛んに投機するほどだ。「水を大切に」のスローガンを今一度思い起こし、水に感謝しつつ大切に使おう!

▼外部リンク

 

高砂熱学工業株式会社 プレスリリース
http://www.tte-net.co.jp/corporate/topics/20140327.html

株式会社 丸誠
http://www.marusei.co.jp/

高砂エンジニアリングサービス 株式会社
http://www.takasago-es.co.jp/

『配管フラッシング排水レスシステム』参考資料
http://www.tte-net.co.jp/pdf/20140327.pdf

NHK エコチャンネル 「砂漠化・水資源」
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/history/theme/05.html

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