神戸製鋼が中国で合弁会社設立契約締結 自動車用冷延ハイテン製造設備建設へ

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神戸製鋼が中国で合弁会社設立契約締結 自動車用冷延ハイテン製造設備建設へ

2013年10月19日 20:00

資本金は116億円 神戸製鋼は49%を出資

株式会社神戸製鋼所(以下、「神戸製鋼」)は、17日、中国・鞍山鋼鉄集団公司の子会社である鞍鋼股份有限公司(以下、「鞍鋼」)と、中国での自動車用「冷延ハイテン(AHSS)」の製造・販売を目的とする合弁会社設立に関して、合弁契約を締結したことを発表した。

設立される合弁会社の名称は「鞍鋼神鋼冷延高張力自動車鋼板有限公司(英文名:KOBELCO ANGANG AUTO STEEL CO. LTD.)」。資本金は7億元(約116億円)で、出資比率は神戸製鋼49%、鞍鋼51%。

2016年の稼働を目指して「連続焼鈍設備」を建設

新会社は、鞍鋼の鞍山製鉄所内に、約17.5億元(約289億円)を投じ、年間60万トンの「冷延ハイテン」を生産する能力を有する、「連続焼鈍設備(CAL:Continuous Annealing Line)」を建設する予定。2016年初頭の稼働を目指す。

「冷延ハイテン」は、引張強度が340MPa以上の冷延鋼板の総称。中でも、「AHSS」は、先進的で加工性に優れた、引張強度590MPa以上のもので、新たに建設される設備では、これを製造する。

中国でのハイテン需要に対応

中国は世界最大の自動車市場として、今後も大幅な生産拡大が見込まれ、政府主導で安全・環境への対応も強化されている。そのため、鋼板の剛性を高めて安全性を維持しながら、車体を軽量化し、燃費の向上が図れるハイテン需要は一層拡大していくものと想定される。

新会社は、神戸製鋼の自動車用冷延ハイテンに関する世界トップレベルの技術と、鞍鋼の中国での強固な事業基盤により、冷延ハイテン供給を通じて、同国の経済発展にも貢献する。

神戸製鋼は、これまで、北米、欧州の現地企業との結びつきを深めながら、鉄鋼分野における海外進出を図ってきた。今回、中国に冷延ハイテンの生産拠点を設けることで、日・米・欧・中での「薄板ハイテンのグローバル展開」を進めることが可能となり、自動車メーカーのニーズにも応えていけるとしている。

▼外部リンク

 

自動車用冷延ハイテン製造合弁会社に関する契約締結について
http://www.kobelco.co.jp

株式会社神戸製鋼所
http://www.kobelco.co.jp/index.html

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