ICTを駆使して工事を効率化
国土交通省は6月15日、i-Construction対応型工事(以下、ICT土工)の第1号工事がスタートしたと発表した。
「i-Construction」とは工事に必要な調査・測量や設計、施工、検査、維持管理・更新などのプロセスにICTを取り入れて生産性を向上させる、新しい建設生産システムである。
北海道と北陸で第1号工事スタート
第1号工事としてスタートしたのは、北海道開発局の「道央圏連絡道路千歳市泉郷改良工事」と、北陸地方整備局の「宮古弱小堤防対策工事」。
それぞれの工事でドローンを利用した施工前の測量が行われ、測量結果や設計の3次元データを用いて、ICT建機による土木工事が始まっている。
「道央圏連絡道路千歳市泉郷改良工事」ではドローンによる測量を5月10日に開始し、6月3日からICT建機による工事をスタートさせた。「宮古弱小堤防対策工事 」では5月23日にドローンによる測量、6月1日からICT建機による工事を開始している。
6月10日現在、全国で109件のICT土工の工事公告が行われており、年度内には約410件のICT土工の工事公告が行われる予定だ。また今後は、ICT土工に対応できる技術者や技能労働者の育成するため、国内200箇所で講習・実習を実施する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国土交通省のプレスリリース
http://www.mlit.go.jp/report/press