日立建機、藻類バイオ燃料でハイブリッド油圧ショベルの500時間稼働を達成

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日立建機、藻類バイオ燃料でハイブリッド油圧ショベルの500時間稼働を達成

2014年04月12日 21:00

藻類バイオ燃料濃度100%で活用

日立建機は、4月11日、藻類からできたバイオ燃料を100%の濃度で使用して、ハイブリッド油圧ショベルの500時間稼働を達成したことを発表した。

以前から、化石燃料の使用を削減するため、電動式油圧ショベルなどの研究開発をすすめてきた一方、化石燃料の代替えとして「微細藻類から製造されたバイオ燃料」に注目。まずは第1の目標が達成できたという。

(画像はプレスリリースより)

微細藻類から製造されたバイオ燃料の稼働実験とは

微細藻類とは、微小な植物プランクトンで、パームヤシなどを大幅に上回る効率で油を生産する。また、バイオ燃料とは、地球環境上のCO2削減に貢献する燃料といわれ、大気中のCO2を吸収して生長した植物の油から作られるという。

稼働実験にはディーゼルエンジンの適切な稼働を考慮に入れ、CO2を削減し、新しい性状を有したバイオ燃料である、「ソラディーゼルRD」を選択。
 
省エネ効果が標準機に比べて高い、ハイブリッド油圧ショベルZH200を使用し、目標設定をエンジンメンテナンスサイクル500時間稼働として行った。

衛星通信システムを利用して、日々のデータを収集し、遠隔で稼働状況を監視、分析した結果、2013年11月に操作性を損なうことなく、500時間の稼働に成功したことがわかったという。

第2の目標へ

今回の試験結果は日立建機すべての製品に適用可能ではないため、今後は他機種への適用やさらなる稼働時間が研究課題となる。

日立建機は、これからもより良い製品の開発と将来の製品への適用をめざし、多様化する燃料に対する研究を継続していく。

▼外部リンク

 

日立建機・プレスリリース
http://www.hitachi-kenki.co.jp/

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