西松建設、高速処理のフレコンバッグ用破袋機を開発

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西松建設、高速処理のフレコンバッグ用破袋機を開発

2014年01月05日 20:00

従来比40倍の処理能力を誇るフレコンバッグ用破袋機

西松建設は近畿工業と共同で、福島県で進められている除染作業の廃棄物を収納した、フレコンバッグを破袋するための装置「TERRA SHREDDER:テラシュレッダ」を開発した。

除染作業で取り除いた廃棄物は現在、仮置き場に保管されている。環境省によると、保管されている廃棄物の量は、最大2,800万立方メートルに及ぶと推定される。今後、膨大な量の除染除去物を順次、中間貯蔵施設へ移し替える計画だ。

現在使われている一般的な破袋装置では、1袋のフレコンバックを破袋する際に作業員2~3名が必要で、1時間当たりの処理能力は6~12立方メートル(フレコンバック6~12袋分)程度。このため、中間貯蔵施設での作業工程の遅れが懸念されている。

また、基準値を超える放射能濃度の廃棄物が納められた、大量のフレコンバックを長時間連続で破袋するため、作業員を被ばくから守る対策が必要となる。

(画像はニュースリリースより)

作業員を配置せずに、安全に高速処理

新開発の「TERRA SHREDDER:テラシュレッダ」はフレコンバッグをそのまま、装置に投入して破袋する。このため、フレコンバッグ投入作業時に作業員を配置する必要のない構造となっており、1時間当たりの処理能力も240~300立方メートル(フレコンバック240~300袋分)と、連続して大量高速に破袋できる。

「TERRA SHREDDER:テラシュレッダ」は、中間貯蔵施設での分別作業の前処理を効率的に行うために開発された。しかし、近畿工業のふるい分け技術を組み合わせれば破袋後の回収分離作業にも活用できるため、作業全体を通じたスピーディーな分別・搬出作業が可能となる。

▼外部リンク

 

西松建設株式会社のニュースリリース
http://www.nishimatsu.co.jp/news/2013/prel1226.html

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