古河電工が独自の「ワイヤレス電力伝送システム」を開発

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古河電工が独自の「ワイヤレス電力伝送システム」を開発

2013年11月25日 05:00

実証実験にも成功

古河電気工業株式会社(以下「古河電工」)は、21日、非常に小型・薄型でフレキシブルな電力伝送部を特徴とする「ワイヤレス電力伝送システム」を新たに開発し、実証実験に成功したことを発表した。

「ワイヤレス電力伝送システム」は、電力伝送用電極を、薄型でフレキシブルな導電性材で構成することが可能。電極を搭載する機器の意匠性向上や小型・軽量化に貢献するものだ。

また、伝送方式をより高周波化することで、送電部・受電部の小型化が図れるため、ワイヤレス充電システム全体の軽量小型化にも貢献する。

今回の実証実験では、約200mm角(アルミ製、重量200g以下)の電極で、1kWの送電に成功し、伝送距離50mm以上、伝送効率90%以上、伝送周波数は、27.12MHzを実現した。

(画像はニュースリリースより)

産業用から適用開始 将来的には家庭向けにも

古河電工は、この「ワイヤレス電力伝送システム」を、産業用途の充電システム(電動搬送車:無人搬送車、ロボット等)から適用する。

将来的には家庭向けにも今後普及が進むと考えられている介護ロボット等を含め、幅広い充電システムへの参入を目指し、実用化に向けた検証実験を進める。

より大電力が必要な充電システム等への参入を目指す

「ワイヤレス電力伝送システム」は、電圧駆動で電力を伝送し、高周波化により、送電部や受電部の小型化が可能な方式。

更に、電力伝送部へ金属片含む異物が侵入・付着しても、原理的に異物を誘導加熱することがないため、異物侵入・付着によって、電力伝送部が焦げたり燃えたりしない、安全な給電システムの提供が可能となる。

古河電工は、来年度には、3kWクラスの電力伝送が伝送距離300mm までは可能になると考え、実用化に向 けた検証実験を進め、より大電力が必要な充電システムや家庭向け含む幅広い充電システムへの参入を目指すとしている。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

 

独自のワイヤレス電力伝送システムを開発
http://www.furukawa.co.jp/what/2013/kenkai_131121.htm

古河電気工業株式会社
http://www.furukawa.co.jp/index.htm

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