インドネシアで日本初のバイオエタノール製造プラント竣工

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インドネシアで日本初のバイオエタノール製造プラント竣工

2013年08月26日 14:00

東ジャワ州にプラント建設

月島機械株式会社(東京都中央区)は、21日、サッポロエンジニアリング株式会社(東京都渋谷区)とともに、インドネシア東ジャワ州モジョケルト市にて「製糖工場におけるモラセスエタノール製造技術実証事業」における、商業規模のバイオエタノール製造プラントの建設を完了したことを発表した。

これは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)とインドネシア工業省の共同プロジェクトとして進め、月島機械が代表委託先として受託していたもの。

このプラントで、製糖工場から排出されている年間約15万トンのモラセス(製糖の副産物)の70%を原料に、バイオエタノール年間3万キロリットルを生産する計画だ。

(画像はニュースリリースより)

20日 インドネシアで竣工式

建設完了に伴って、8月20日(火)、日本の在インドネシア日本国大使館牛尾公使、NEDOの倉田副理事長、インドネシアのダーラン国営企業大臣、工業省パンガー総局長ほか、両国の関係者約300人が出席し、竣工式が開催された。

インドネシアのエネルギー問題解決に期待

インドネシアでは経済発展に伴い、化石燃料消費量が増加し、石油の輸入が輸出を上回っているため、政府が2025年までに、エネルギー消費量の5%をバイオエネルギーで補うという目標を掲げているが達成は容易ではない。

また、バイオエタノールの原料となる砂糖も40%近くを輸入に頼っているのが現状。

モラセスを原料とした燃料用バイオエタノールの製造は、インドネシアでの化石燃料消費量を低減させるだけでなく、砂糖産業の安定化にもつながる。将来的に、同国のエネルギー問題解決につながっていくことが期待されている。

▼外部リンク

 

インドネシアで日本初の商業規模バイオエタノール製造プラント竣工 (月島機械株式会社)
http://www.tsk-g.co.jp/up_pdf/201308211357.pdf

インドネシアでバイオエタノール製造実証プラントの竣工式を開催
(NEDO)
http://www.nedo.go.jp/ugoki/ZZ_100238.html

月島機械株式会社
http://www.tsk-g.co.jp/

サッポロエンジニアリング株式会社
http://www.sapporo-eng.co.jp/

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