自然流下式管路施設とは

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自然流下式管路施設

自然流下式管路施設とは管路施設の一種で、重力によって下水を流す方式の施設・設備。
下水の輸送方法として最も古くから用いられており、現代の日本における管路施設の基本構造である。真空式、圧力式の管路施設であっても、部分的に自然流下式管路施設が利用されていることも多い。

自然流下式管路施設の特徴として、下りの勾配を利用して下水を運ぶため、埋設の深度がかなり深くなるという点が挙げられる。地形的に可能な場所と不可能な場所があるため、入念な事前調査が必要であり、緻密な施工管理能力が求められる。
また管渠内にゴミなどが堆積しやすいために使用する管の口径を大きくしなければならず、点検用のマンホールが多数必要になる。

自然流下式管路施設の、主な長所・短所は以下の通りである。

■長所
管渠の構造自体は単純なので、流入や合流の仕組みを比較的自由に組みやすい。
・管に圧力がかからないため、管自体の強度や継ぎ手の水密性※を気にする必要がない。
・敷設後、維持管理費以外のコストがかからない。
※水密性…液体が外部に洩れないと共に、内部に液体が流入しない性質。

■短所
・管の口径が大きいうえに埋設の深度が深いため、工事自体が非常に大規模となる。また、工期が長い。
・地震などが起こり、地盤が変化した際に影響を受けやすい。自然流下式管路施設は勾配の角度が重要なので、場合によっては輸送能力がなくなることもある。

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